ドラゴンパパは5年前までは、仕事に履いていく革靴は1万円以下の履き捨てタイプを使っていました。しかも、1足のみを毎日履いて、雨が降ろうがお構いなしに履いていました。当時は特に不満もなく、壊れたら新しいのを買いに行きその時のセール品とかを物色して適当に選んでいました。デザイン等も全く気にせず本当に適当でした。
そんなある日、会社の座席移動があり、ドラゴンパパの隣に3つ下の後輩が座ることになりました。その後輩はリーガルの靴を履いていました。何故気がついたかと言うと、その後輩が雨なのにこの革靴を履いて来てしまったと後悔していたのです。そこでドラゴンパパは一言「雨が降ったら困る靴なの?」と聞くと。後輩はすかさず「ソール部分も革なので水吸っちゃうと傷んじゃうんですよ」ドラゴンパパは思わず、何その靴、マジで使えないじゃんと心の中で絶叫したのです。でもなんだかそのデザインカッコイイなぁ、と思ったのが事の始まりです。
それから何故か人の革靴が気になるようになって来て、会社だけでなく電車に乗っている時も人の革靴に目が行くようになりました。さらに観察だけでは満足できずに、色々と革靴を調べるようになったのです。そして、ついにドラゴンパパも良い革靴に興味が湧いて来てしまったのです。
目次
革靴は絶対にグッドイヤー製法を買うべし
ドラゴンパパの生活レベルを考えると革靴に出せるお金は2万くらいかなと考えていましたが、調べていくと修理が出来るグットイヤー製法と言う革靴で無ければ意味がないと言う結論に至りました。そして、その製法をしている革靴は3万円以下では殆ど存在しません。
ですがどうしても、グットイヤー製法の革靴が欲しいのです。理由は至ってシンプルでグッドイヤー製法の革靴は靴底を交換する事が可能な革靴だと言うことです。何故なら、いい革靴を買ってもすぐに革底が無くなってしまったら、履けなくなってしまいます。修理しながら長く履く作戦で無ければ家計がえらい事になるからです。
グッドイヤー製法の安い革靴で修理サービスを持っているはスコッチグレインかリーガル
上を見ればキリがありませんが、グッドイヤー製法でお金を気にするサラリーマンが買えるのはリーガルかスコッチグレインの革靴しかありません。ネット等でグッドイヤー製法の謎の革靴が2万程度で最近は売っていますが、正規のアフターサービスが無いのであまりオススメしません。何故ならきちんと修理しながら長く履くことが今回の最重要ポイントだからです。
その点、スコッチグレインは「匠ジャパン」と言う修理専門の工場を持っていますし、リーガルも「リーガルリペア」で修理を受け付けています。どちらも修理に特化しており、純正部パーツでの修理が可能なのと何よりもオリジナルの木型を持っている事が最大のポイントです。オリジナルの木型を使ってリペアが出来ると、修理前後で履き心地が変わらない、馴染んだままの状態が維持できるという訳です。
新しい革靴を買うと毎回靴擦れを起こして出血して、絆創膏をカカトに貼っていたドラゴンパパからするとその悩みから開放されるだけで最高です。
グッドイヤー製法の革靴を2万円台前半で購入する方法は佐野アウトレット
スコッチグレインもリーガルも新品はどれも3万円以上。どうしてもお金がないドラゴンパパは佐野アウトレットショップに向かいました。何故ならここの佐野アウトレットには、スコッチグレインもリーガルもあるのです。もちろんアウトレットショップの為、価格はお求めやすくなっていて、2万円代前半で買えるものも多数あります。
ここまでこの記事を読んで、スコッチグレインかリーガルかどちらか悩んでいるのであれば佐野アウトレットに行ってみて比較して購入を決めても良いと思います。そして、折角行ったのであれば同一ブランドで2足購入する事をオススメします。理由は交通費を少しでも浮かすためと修理の時に一度に出せる便利さからです。そして、革靴をローテーションさせ長持ちさせる為にも2足以上の購入はMUSTです。
今まで3万円出せないって言ってたのに、2足買ったら5万円じゃないか!騙されたと言わないでください。良い靴を長く履く為です。あなたも5年後には絶対に2足以上でローテーションする事の必要性がわかるはずです。なので、今回はドラゴンパパに騙されてください。
ちなみに、ドラゴンパパは2足スコッチグレインで購入しました。理由は雨の日や雪の日はどーでも良い、履き捨てタイプの革靴(7,000円程度)を使うつもりだった為です。もちろん3足同時に買うお金が無いというのも理由の一つですけどね。
スコッチグレインで購入した理由
購入したときはどちらでも良いと思って、試し履きをしましたし値段もデザインも大きな差はありませんでした。店員さんもどちらも親切に接客してくれたので本当にどちらでも問題ありませんでした。ですが、アウトレットと言う性質上サイズがなかったり、デザインによっては在庫が無かったりします。ですので、ドラゴンパパが行った日に気に入った革靴があったのがたまたまスコッチグレインだったと言うのが最大の理由です。
皆さんも、その程度のノリで決めてしまって問題ないと思います。正直どちらのメーカーで買っても失敗はないと思いますが、是非最後まで記事を読んでから判断するようにしてくださいね。
買ってから気づいたスコッチグレインのメリット
これは修理を出すときに気がついたのですが、修理料金がリーガルと比較して安いです。リーガルのオールソール交換いわゆる磨り減った革靴の底をまるごと交換するのに17,388円~となっています。一方のスコッチグレインは12,000円と約5,000円も差があります。
修理をしながら長く履くと言うのが、最大の目的ですからこの修理費用を購入の段階で比較していなかったのは正直ダメポイントでしたが、結果的にスコッチグレインを購入しているので結果オーライというところです。
5年経って「匠ジャパン」に修理を出して戻って来るまで
購入してから時は流れ、雨の日は激安革靴を履き、普段は2足のスコッチグレインを交互に履く日々。一日に歩く時間は主に通勤時間で歩いている時間は一日1時間程度です。それ以外は基本デスクワークなので消耗しません。
距革靴の手入れは2週間に一回程度と決してマメなメンテナンスが出来ていた訳ではありませんでした。購入して2年半が立った時にカカトの部分が磨り減って来たので、一度「匠ジャパン」に修理を依頼しました。そしてそこからさらに2年半が立ちついに、革底がすり減り小さな穴が空いてしまいました。しかも2足ほぼ同時にです。
「匠ジャパン」に革靴を送付して診断してもらう
ホームページの指示に従って、必要事項を記入した申し込み用紙と一緒に宅急便で2足送付しました。3日後くらいに電話があり、チェックした内容が伝えられます。オールソール交換を希望と記載しましたが、どうやら小指のあたりも摩耗が進んでいるので補強した方が良いとのこと。もちろん頂いた提案をお願いして、修理の内容の最終確認と費用が伝えられました。
下の写真は実際に戻って来た時の靴箱に貼られていた紙です。実に細かく状態のチェックが行われているかが伝わってきます。正直このレベルまで、街の靴修理屋さんでは見てくれないと思います。そしてこの細かなチェックが結果的に長く履ける最大の理由となる気がします。
金額は1足14,040円。2足で28,080円とのことです。正直24,000円で買った靴に14,000円もかけて修理する価値があるのか? と思う方もいると思いますが、これは断言出来ます。修理したほうが間違いなく良いです。これはこのあとに修理から戻ってきた革靴の写真を見て頂ければわかると思いますが、とにかく修理のレベルが高く本当にまた5年は履けそうな感じになります。修理前の写真を撮り忘れてしまったので、お店できないのが残念ですが5年間履いた靴とは思えない程綺麗になって戻ってきました。
また、余談ですが修理代金が20,000円を超えると、靴墨をサービスでくれるので修理を出すときはまとめて出すほうがお得です。これは、ホームページには記載がないのでもしかしたら突然終わってしまうサービスかも知れませんが参考までに記載しておきます。
修理が終わって戻ってきた革靴の仕上がりが完璧
2018年12月4日にスコッチグレインに到着して、ドラゴンパパの手元に戻ってきたのが2019年2月1日でした。およそ、2ヶ月間です。その間は5年前の状態に戻ってしまい、毎日安い革靴を履いていました。そうですね、先ずは皆俺の靴を見ないでくれっていう気持ちと履き心地ってこんなに悪かったっけ?と感じました。さらに、出張などたくさん歩いた日の夜の足の疲れ方がひどいです。修理に出している間に、もう2足スコッチグレインで買ってしまおうか本気で悩みましたが、金欠の為断念しましたが本当にそれくらい安物の革靴を毎日履くことが嫌でした。
修理から戻ってきた革靴の写真
それでは、お待たせしました修理から戻ってきたドラゴンパパの相棒である、2足のスコッチグレインをおみせします。(ちなみに返送料は「匠ジャパン」が負担しくれます)
まず片方の靴箱にはこのような紙が入っていました。修理に出してくれたお礼と、これからも丁寧な仕事をしますという宣言が書かれた何とも頼もしい一枚です。これから先もスコッチグレインの靴を大事に履こうという気持ちにさせてくれます。
どうでしょうか? 5年履いた靴とは思えないレベルに復活しています。革底はもちろんですが、紐も新品になっていて中敷も新品になっています。さらに磨きもプロがやると違います。新品の様な輝きを取り戻しています。もちろん、履き心地は修理に出す前と全く変わらずに足に馴染んだままです。むしろ少しシャキっとした感じがしていい感じです。革底が新品になり固くなったからでしょうか。とにかく、仕事が完璧すぎます。新品で買った時よりも嬉しい気持ちになりました。
最後に
普通のサラリーマンで靴にお金をかける事が難しいと言う人はたくさんいると思います。ですがそんな方にオススメしたいのが今回紹介したアウトレットでスコッチグレインの革靴を2.5万円程度で購入し、修理をしながら長く履くと言う方法です。7,000円程度の激安革靴を毎年購入すると5年間で3.5万円、10年で7万円です。スコッチグレインを2足5万円で購入しメンテナンスして10年履いた場合にかかるメンテナンス費用は63,000円(ヒール交換を2.5年に一回、オールソールを5年に一回とした場合)です。その差は、1ヶ月約363円の差です。
ドラゴンパパの価値観では一ヶ月363円追加するだけで、見栄えもよく履き心地も良い靴が履けるならスコッチグレインを選びます。そして、そういう靴を履いている人は安物なのか良い靴なのかを見極める事が出来るようになります。間違いなくその方が人生が豊かになります。良い物を知ると言う事は色々な気づきを与えてくれる様な気がします。