なんと…今回はドラゴンパパではなく、ドラゴンママ(妻)に執筆をお願いして書いてもらいました。やはり本人の経験談がみなさん聞きたいと思いますので。
一人目妊娠
妊娠20週、エコーで赤ちゃんの姿を見るのが楽しみで行った検診でした。
そこであっさりと『切迫流産です』と告げられました。その時の私はその言葉を知りませんでした。
『なんですかそれ?』といった感じ。
シキュウケイカンチョウ?
赤ちゃんがおりてきてる?
説明を受けてて軽くパニックでした。
とどめに『産まれちゃいそうってこと』と冷たく言われたことを今でも忘れられません。きっと先生は冷たく言ったつもりはないのだろうけど、私にはそう聞こえてしまいました。
その日から私が思い描いてた妊婦ライフとは全く違う毎日が産まれるまで続いていきました。
自宅での安静生活
まずは自宅での寝たきり生活。
トイレと食事、数日に1度のお風呂以外寝たきり…
これが想像以上にきつい。辛い。痛い。ひたすらゴロゴロしながらテレビを見る。食事は生協を頼ってました。
出産前にって旅行やテーマパークへ出掛けてる妊婦さんが羨ましくて羨ましくて…赤ちゃんは大丈夫なのか不安で不安でたくさん泣きました。それでも家にいられた間は幸せだったことに後から気づくことになります。
入院生活の始まり
30週入院スタート。検診でいきなり帰ることが許されず24時間点滴スタート。
私の場合、ウテメリンの副作用は最初は軽く手が震えることと脈が早かったくらい。ですが早い段階で肝機能低下の副作用が出てしました。
入院してから、外にいけない、家に帰れない、食事もおいしく感じない、針の差し替え、孤独、そして何より肝機能低下でウテメリンが使えなくなりマグセントになるかもしれない恐怖…。ストレスと恐怖に何度も心が折れかけどうやったら病院を抜け出せるかなんて考えたりもしました。
切迫早産の入院て、やっぱり経験したことのある人じゃないと分からない辛さってあると思います。きっとこの記事を読んでいるあなたも、辛いはずです。
私は毎日ベッドでもう妊娠なんて出来ない。こんなに妊娠が辛いなんて思わなかった。そんな悲しいことばかり考えるようになりました。
出産前には妊娠高血圧にもなり、これがまた私の中で妊娠はもう出来ないと思う大きな要因となってしまいました。
白衣恐怖症、血圧恐怖症の始まり。
無事に出産を終えてもしばらくその恐怖から抜け出せません。産後入院中はもちろん、退院しても1ヶ月検診で血圧をはかることを想像しただけで心臓がバクバク怖くてたまらなくなりました。我が子って可愛くてかわいくて。
みんな出産の痛みなんて、辛かったのなんて吹っ飛ぶよって言いますよね。その気持ちもわかります。
でも私はやっぱり吹っ飛びませんでした。
あんな怖い思い2度としたくない、長女が一歳を過ぎてもそう思っていてうちは子どもは1人だけと言い張っていた。ですが元々子ども好きな自分がその決心を揺らがせる。同時に周りのママ友たちの2人目ラッシュ。
私だってあんなに辛い妊娠じゃなければ2人だって3人だってほしい。
でも現実はあの怖かった妊娠生活をまた送らなければならない。そう思うと悔しくて悔しくて何度も泣いた。
娘に兄弟を作ってやる勇気が持てないことも、もしかしたら次は夫の希望だった男の子を授かれて抱かせてやれるかもしれないことも、私が決心しなければ叶うことはないから。1人目切迫だったら2人目も絶対なるのかなぁ…そんなことを毎日考えてました。
今思うと、もうこの時点で2人目が欲しくて欲しくてたまらなかったんです。
1人目、なかなか授からずタイミング法で授かったこともあり、妊娠しにくい体質だと思っていたので自然に任せて妊娠したらそれを受け入れようと思いはじめました。それでもまだ妊娠は怖いって気持ちは消えません。
私が切迫になったらこの子(長女)はどうなってしまうんだろう?という新たな不安も。
自然妊娠で2人目妊娠生活が始まる
ですが、自然に任せてみようと思ってたちまち妊娠が発覚しました。
発覚した瞬間は嬉しさと不安、正直どちらが大きかったのか…手の震えが止まらず何度も何度も自分に大丈夫と言い聞かせていました。
結果、私は2人目妊娠時も切迫早産になりました。妊娠25週から寝たきりです。ですが切迫早産での入院はせずに乗りきりました。私の経験から言えるのは1人目より状況が悪くなるとは限らないということ。
目の前にいる長女と思い切り遊んでやれない辛さはあったけど、夫はもちろん、実母や義母に協力を頼み全力で安静をした結果自宅にいられたのだと思っています。
私は2人目妊娠した時点で、保育園の一時預かりの登録やファミリーサポートなど頼れるところには話を通しておいて少しでも安心出来るようにしていました。
切迫早産が原因で2人目を悩んでるあなたへ。
悩んでるということはやっぱり望んでいるということですよね。
溢れ出てくる不安のなかで一歩踏み出すのはとても勇気がいるけれど、私は切迫は辛かったけど悪いことばかりじゃなかったと思います。長女がとてもたのもしく成長したし、長女とおばあちゃんとの時間もたくさん作れました。
夫と私が話す時間もたくさん作れたのは切迫になったからこそだなと。切迫になるかもしれないしならないかもしれない。でもどちらにしても必ず、可愛いかわいい我が子に会えますよ。
ーーーここまで、妻の執筆ですーーーー
如何でしたでしょうか、やはり本人にしか分からない心の中の気持ちなどが皆さんにも伝わったと思います。